先日、るろうに剣心の映画、最新作を観に行った。
剣心の話は悲しいものが多い。
今回も十字傷にまつわる話が描かれており、悲しいものが含まれている。
悲しい話はきらいではない。
ただ、今回の映画で最も印象に残ったのは、風車だった。
剣心の元妻である雪代 巴が弟の縁のそばで風車を吹いて、それがかたかたと回る。
風車が回るのは、何気ない自然現象である。
悲しい過去を抱えながらも、その自然現象を見ていると、
ふと我に帰ることができる、今現在に戻ることができるのではないかと感じた。
何の役にも立たないと思いがちなこの風車こそ、ある意味、最も役に立っている存在なのかもしれないと思った。